末富について
ごあいさつ
京菓子司末富のホームページにお越しいただきありがとうございます。
お客様に京菓子の素晴らしさを伝えたく、末富では今なお昔ながらの格式を守り、
大量生産でない心のこもったお菓子を作ることを心掛けております。
京菓子の魅力とは味覚だけでなく、色や形から目で愉しみ、お菓子の銘から耳で愉しめることです。
そして、何よりもただお菓子を写実的にうつすことではなく、人の情感に訴えることこそが京菓子の遊び心を生み出しています。
「夢と楽しさの世界」こそが、末富の初代からのお菓子作りの原点です。
私共は、先人達が培ってきた伝統をふまえながら、今までのお菓子の世界を広げ、
時代に添った良いところを加えながら
お客様にお使いいただける京菓子を作っていきたいと願っております。
また、私共は全員で最高のおもてなしが出来ますよう商品に対する厳しい目、
お客様へのサービスなど常に質の向上に努めております。
原点である「夢と楽しさの世界」へ常にお客様をご案内できますことを目指してお菓子作りに励んでおります。
会社概要
- 社名
- 株式会社 末富
- 創業
- 1893年(明治26年)
- 代表者
- 山口祥二
- 事業内容
- 和菓子製造販売
- 本社
- 〒600-8427
京都市下京区松原通室町東入
075-351-0808
- 各店舗
- 場所・交通アクセスはこちら
末富ブルーについて
戦後まもなく末富2代目山口竹次郎が新しい包装紙の意匠を
日本画の池田遥邨画伯にお願いしたことがはじまりです。
店主と画家の気心が知れていたからこそ出来上がった色目です。
当時いろいろな注文を池田遥邨画伯にお願いしました。
二人が「もう少しここはこうしましょう」「ここはこんなふうに」
「ここはここまでで」「この色目でいきましょうか」などと
まさに席主と菓子屋が茶席のお菓子を作りあげていくように
出来上がった色目です。
この色目は、まず白を敷き青を塗って厚みを出すため、
当時の印刷屋さんは大変苦労されたようです。
しかし、二人にはこの色目以外はあり得なかったのです。
この色目こそが二人の考える「寸止めの美学」なのです。
派手すぎず斬新であること、意匠にはいろいろな要素を加えながらも
見た目がスッキリしていて上品であること、
そして何よりも「洋風」ではなく「和」であることが大切でした。
なぜなら、「京菓子」を包むための包装紙であったからです。
池田遥邨画伯と山口竹次郎が、日本がまだまだ
包装紙にデザイン性を求めていなかった時代に
この色目「末富ブルー」にこだわったのです。